本記事のポイントとして、50代後半の転職の厳しさ、失業保険・求職活動の流れ、未経験職種への転職の注意点、条件整理の仕方の4点をまとめたスライド。

退職・失業手当・転職

50代の転職は厳しい?早期退職後に再就職した私の体験ブログ

こんにちは。人生整理ノート管理人の「えいじ」です。

50代で転職活動を始めると、求人サイトを見るたびに胸がざわつく、なんてことはありませんか。

年齢の壁、給料のダウン、体力的な不安、そして失業保険の給付日数が終わる前に仕事を決めなきゃという焦り。

考え出すと、不安はいくらでも出てきますよね。

私自身、57歳10ヶ月で早期退職したあと、ハローワークに通いながら基本手当を受け取り、母の介護と並行して求職活動をした経験があります。

求人サイトや転職サイトもいろいろ見て、実際に50代後半で2度転職もしました。

正直に言うと、50代の転職はやっぱり厳しいと感じました。それでも、まったく道がないわけではありません。

条件を広げ、こだわりすぎないことを意識すれば、再就職手当を受け取りながら次の仕事に進める可能性もあります。

この記事では、早期退職後に転職市場へ飛び込んだ私のリアルな体験を、1社目と2社目それぞれの仕事内容や厳しかったこと、辞めた理由まで含めてまとめていきます。

50代の転職は厳しいと感じているあなたにとって、ひとつの参考になればうれしいです。

☑ 記事のポイント

  • 150代後半の転職で実際に直面した厳しさ
  • 2早期退職後の失業保険や求職活動の流れ<
  • 3未経験職種への転職で意識したい給料・体力・働き方のポイント
  • 450代でも仕事を見つけるための条件の整理の仕方

早期退職後、失業保険を受けながら仕事探しを始めた

早期退職してすぐの時期、私がどんなふうに仕事探しをスタートしたかをお話しします。

母の介護と並行してハローワークに通った

早期退職したあと、私はまずハローワークに通って求職活動を始めました。基本手当を受け取りながら、求人検索をしたり、窓口で相談をしたり。

ただ、私の場合は母の介護も同時に抱えていたので、単純に「仕事が見つかればなんでもいい」という状況ではなかったんですよね。

介護と両立できる勤務時間か。通勤しやすい場所か。体力的に続けられるか。50代後半でも採用されそうか。そういったことを一つひとつ考えながら、求人を絞り込んでいきました。

50代の転職は、20代や30代の頃の転職とはやっぱり違います。自分の希望だけじゃなく、年齢、体力、家庭の事情、介護まで含めて考えなきゃいけない。

この時点で、なかなか簡単じゃないなと感じていました。

最初の再就職は失業保険が終わる頃に決まった

最初の再就職が決まったのは、失業保険の給付日数がもうすぐ終わる、というタイミングでした。

ちょうど母の施設を探している時期とも重なっていて、正直バタバタしていましたね。

無職のまま失業保険が終わってしまうことへの不安もありましたし、早く仕事を決めなきゃという焦りもありました。

でも、介護との両立も諦めたくない。その間で揺れながら、ハローワークで紹介された求人に応募し、なんとか再就職先が決まりました。

50代後半での採用だったので、声をかけてもらえたこと自体はありがたかったです。ただ、実際に働き始めてみると、そこにはまた別の厳しさがありました。

振り返ってみると、採用されることと、その仕事を続けられることは、まったく別の話だったんだなと思います。

豆知識

失業保険(基本手当)の給付日数は、年齢や雇用保険に加入していた期間、退職理由などによって変わります。

制度の流れは、ハローワーク公式の案内でも確認できます(出典:ハローワークインターネットサービス「雇用保険手続きのご案内」)。

あくまで一般的な目安として、ハローワークで自分の状況を確認しておくと安心です。

再就職が決まった場合は、条件によって再就職手当を受け取れることもあるので、こちらも窓口で相談してみてください。

1社目はリネンサプライ・サービス業のパート勤務

最初に再就職した1社目がどんな仕事だったか、具体的にお話ししていきます。

ホテルや飲食店のユニフォーム仕分けと洗濯の仕事

1社目は、リネンサプライ・サービス業の会社でした。仕事内容は、ホテルや飲食店のユニフォームなどの仕分けと洗濯です。

雇用形態はパートで、勤務先の工場には社員の方が40人ほど、パートの方は60人から70人ほどいたと思います。通勤時間は50分弱でした。

工場のオープニング募集だったこともあり、採用されやすいのではと思って応募しました。

50代後半で未経験の仕事に応募するとき、条件だけじゃなく「自分でも採用される可能性があるか」を考えてしまうのは、けっこうあるあるじゃないかなと思います。

仕事の流れとしては、ホテルや飲食店から戻ってきたユニフォームやタオル類を種類ごとに仕分けし、洗濯機にかけて、乾燥、たたみまでを流れ作業で行うような内容でした。

チームで動く場面も多く、最初のうちは覚えることもいろいろあって、慣れるまでは少し大変でしたね。

勤務時間が9時から17時で介護と両立しやすかった

この仕事を選んだ一番の理由は、勤務時間でした。9時から17時までの勤務だったので、介護と両立しやすいと感じたんです。

早朝や深夜勤務がないので、毎日の生活リズムも作りやすい。母のことを考えても、比較的働きやすい時間帯でした。

通勤もしやすい範囲でしたし、ハローワークで紹介してもらったこともあって、応募を決めました。

50代後半の転職では、給料だけじゃなく生活との両立がかなり大事だと、このとき強く感じました。特に親の介護がある場合、勤務時間は本当に重要なポイントです。

1社目で感じた厳しさと、退職に至った理由

実際に働き始めてから感じた厳しさと、最終的に1社目を辞めることになった理由をまとめます。

給料は大きく下がった

1社目でまず感じたのは、給料の低下です。長く会社員として働いていた前職と比べると、収入はかなり下がりました。

覚悟していたつもりでしたが、実際に働き始めると、やっぱり現実として重く感じましたね。

50代で転職すると、前職と同じ条件で働けるとは限りません。特に未経験の仕事やパート勤務になると、給料が下がる可能性は高いです。

収入面だけを考えると、やはり50代の転職は厳しいと感じました。

体力的にきつくて単調な仕事内容だった

1社目で一番厳しかったのは、体力面です。仕事内容はユニフォームなどの仕分けや洗濯関係の作業で、単純作業に見えるかもしれませんが、実際には体を使う仕事でした。

50代後半の体には、思った以上にきつかったです。若い頃なら何とかできたことでも、年齢を重ねると体への負担はやっぱり違います。

立ち仕事が中心で、重いシーツやユニフォームを運ぶ場面もありましたし、一日の終わりには腰や肩のだるさを感じることも増えました。

慣れれば多少楽になる部分もありますが、それでも体への負担がゼロになるわけではありません。

加えて、仕事内容が単調だったことも、地味にこたえました。

前職では印刷機や大型プリンターのメンテナンス、顧客管理、リプレース提案などをしていたので、それに比べると仕事内容の違いはかなり大きかったです。

50代後半で未経験職種に転職すると、これまでの仕事とのギャップを感じることがあると、身をもって知りました。

介護からの解放も重なり、転職を決意した

体力的にきつさを感じながら働くなかで、母の施設入所が決まりました。これは大きな変化でした。

仕事探しをしていた時期は介護との両立を強く意識していましたが、母が施設に入所したことで、仕事選びの条件も少し変わったんです。

介護の負担が軽くなった分、次の仕事では体力面をもっと優先したいと思うようになりました。

結果的に、体力的に続けるのが難しいという理由と、家庭の状況変化が重なって、1社目を辞めることを決めました。

50代後半で仕事を探すとき、採用されるかどうかに意識が向きがちですが、採用された後に続けられるかどうかのほうが、もっと大事だなと振り返って思います。

57歳10ヶ月での早期退職から、ハローワーク通い、1社目(リネンサプライ・パート)、2社目(施設警備・契約社員)へと至る転職の道のりをまとめたタイムラインのスライド。

2社目は施設警備の契約社員

2社目に選んだ施設警備の仕事について、具体的にお話しします。

大型複合施設での警備全般の仕事

2社目は、施設警備の仕事でした。大型複合施設での警備全般を担当し、雇用形態は契約社員、通勤は電車で約40分でした。

1社目はパートでしたが、2社目は契約社員だったため、給料は少し良くなりました。

50代後半で未経験から仕事を探すと、選べる職種はどうしても限られてきます。

私の場合、年齢を考えると警備、配送、清掃といった仕事が現実的なのではと思っていて、その中でも前から少し興味があった警備の仕事を選びました。

シフト勤務で夜勤もあった

2社目の勤務はシフト制で、毎日シフトが変わる働き方でした。朝9時から翌日9時までや、11時から翌日7時、もしくは9時から18時めでの日勤の日など5つ程のフトパターンです。

契約社員で給料が少し良かったことはありがたかったです。でも、夜勤や長時間勤務がある働き方は、やっぱり簡単ではありませんでした。

50代後半でシフト勤務をする場合、体力面や生活リズムへの影響はよく考えたほうがいいと思います。

2社目で感じた厳しさ

1社目とは違うタイプの厳しさを感じた2社目について、振り返っていきます。

体力的には1社目より楽になった

2社目は、1社目より体力的には楽になりました。リネンサプライの工場作業と比べると、体への負担は少なかったです。

その点では、転職してよかった部分もありました。1社目で体力面の厳しさを感じたからこそ、2社目ではその点をより意識して選んだのが良かったのかなと思います。

ただ、体力的に少し楽になったからといって、すべてが楽だったわけではありません。別の厳しさがありました。

夜勤と毎月変わるシフトがきつかった

2社目で厳しかったのは、夜勤と毎日変わるシフトでした。現在も働いていますが、勤務時間も長い日があり、さらに次の月の予定が前月の末にならないと分からない状況です。

これは生活の予定を立てるうえで、かなり不便です。

若い頃なら何とかできたかもしれません。でも、50代後半になると、生活リズムの乱れは体に響きます

家族との予定も組みにくいし、病院や用事の調整もしにくい。退職後の仕事では、収入だけでなく生活の安定も大事だと、このとき改めて感じました。

夜勤明けは、どうしても次の日まで疲れを引きずってしまうことがあります。

睡眠のリズムが整わないまま次のシフトに入ることもあり、体力的には楽になったはずなのに、気づけば慢性的な疲労感が残っているような感覚もあります。

シフト勤務は、合う人には合うと思います。でも、生活リズムを大事にしたい人や、家族の予定を調整したい人には、なかなか大変な働き方です。

警備の仕事に興味はありましたが、シフト勤務の現実は厳しいと感じていますが、もう少し頑張ってみようと思ってます。

注意したいポイント

夜勤や不規則なシフトは、若い頃以上に体への負担が大きくなりやすいです。

健康状態や生活リズムへの影響は人によって違うので、無理を感じたら早めに勤務先や家族、医療機関などに相談することをおすすめします。

転職活動で使った方法と、見えてきた現実

実際にどんな方法で転職活動を進めていたか、そこで見えてきた現実についてお話しします。

ハローワーク、求人サイト、転職サイトを使った

転職活動では、ハローワーク、求人サイト、転職サイトを使いました。ハローワークでは求人検索や相談ができますし、特に退職後すぐは失業保険の手続きと合わせて利用していました。

求人サイトや転職サイトもいろいろ見ましたね。

ただ、50代後半で未経験職種となると、応募できそうな求人は限られる印象がありました。

求人自体はあるんです。でも、自分の年齢、体力、経験、希望条件に合うかどうかは別の話。ここが難しいところでした。

求人はあっても、条件が合うとは限らない

50代後半の転職で感じたのは、求人はあっても条件が合うとは限らないということです。

給料が低い、体力的に厳しい、夜勤がある、通勤が遠い、未経験では応募しにくい。

こうした条件の問題が、いろんな求人にちらほら出てきます。

若い頃のように、条件をたくさん出して選べるという感じではありませんでした。

50代で転職するなら、希望条件を整理したうえで、どこを優先し、どこを譲るかを考える必要があると感じています。

求人票を眺めているだけだと分からないことも多いので、気になる求人はハローワークの窓口で詳しく聞いてみるのもおすすめです。

後から知ったのですが、50代向けの求人は、ざっくり次のようなタイプに分かれているようです。


求人のタイプ 特徴
管理職・専門職向け求人 部長クラスや経理・法務・ITなどの専門職。経験や専門性が評価されやすいが、競争も激しい
人手不足業界の求人 介護、警備、清掃、物流などが代表的。未経験でもチャンスはあるが、体力面や給与水準の確認が必要
中小企業の即戦力求人 大手企業での経験を求める中小企業もある。実務力や柔軟さが重視されやすい
契約社員・業務委託の求人 正社員にこだわらなければ、経験を活かせる選択肢が広がる

私が選んだ施設警備の仕事は、このうちの人手不足業界にあたるタイプだったんだと思います。

管理職・専門職向け、人手不足業界、中小企業の即戦力、契約社員・業務委託という50代向け求人の4つのタイプと特徴をまとめた表形式のスライド。

条件が合う求人を探すときは、自分が探している仕事がどのタイプに近いのかを意識すると、求人選びの軸が定まりやすくなるかもしれません。

求人を見るときにチェックしていたこと

    • 勤務時間とシフトの有無
    • 未経験者の採用実績があるか
    • 通勤時間と交通手段
    • 雇用形態(パート・契約社員など)と給与の目安
    ※ただし、求人票を見るときに注意が必要です。勤務時間やシフトなど求人票と違う事もあるので、面接時などに確認したほうがいいかと思います。

面接で年齢や体力をどう伝えたか

面接では、ほぼ必ずといっていいほど年齢や体力面について聞かれました。

正直に、早期退職した経緯や、母の介護をしていたことなども話しましたし、体力的に不安がないかと聞かれたときは、できる範囲を正直に伝えるようにしていました。

無理に若く見せようとするより、自分の状況を正直に話したほうが、結果的にミスマッチが少なくなると感じています。

もうひとつ意識していたのは、長く働けるかどうかをアピールすることでした。

50代後半の採用では、企業側も「すぐに辞めてしまわないか」を気にしていると感じる場面が何度かありました。

体力的に続けられる範囲の仕事を選んでいることや、勤務時間に納得していることを、自分の言葉で伝えるようにしていました。

入社してからも、しばらくは前の会社のやり方を持ち出さないように意識していました。

最初の数ヶ月は覚えることも多く、勝手が違うことだらけです。前職の感覚で「前はこうだった」と言いたくなる場面もありましたが、それよりもまず職場のやり方を観察し、分からないことは年下の人にも素直に聞くようにしていました。

小さなことでも周りが助かるような動き方を積み重ねていくうちに、少しずつ馴染んでいけたように思います。

50代の転職でよく聞かれる疑問

ここからは、私自身が転職活動をしているときによく考えていた疑問について、感じたことをまとめます。

未経験でも本当に採用されることはあるのか

結論から言うと、未経験でも採用されることはあります。実際、私自身も1社目、2社目とも未経験の職種でした。

ただし、誰でもどんな仕事にも採用されるというわけではありません。年齢を考えると、体力をそこまで問わない仕事や、人手不足気味の業種のほうが採用されやすい印象がありました。

工場のオープニング募集や、施設警備のような仕事は、その意味でチャンスがあると感じています。

失業保険をもらいながら転職活動を続けてもいいのか

失業保険を受け取りながら転職活動を続けること自体は、もちろん問題ありません。

むしろ、ハローワークでの求職活動の実績が、失業保険を受け取るための条件のひとつにもなっています。

ただ、給付日数には限りがあるので、いつまでに仕事を決めたいか、ある程度の目安を持っておくと、気持ちの面でも楽になると思います。

私の場合は、給付が終わる少し前というタイミングでの再就職でした。

パートと契約社員、どちらを選ぶべきか

これは一概には言えませんが、私の場合は1社目がパート、2社目が契約社員でした。

パートは比較的採用されやすく、勤務時間の融通もきく印象がありましたが、給料は低めでした。

契約社員になると、給料は少し上がりましたが、その分シフトや勤務時間の自由度は下がりました。

介護や家庭の事情、体力面など、自分が今一番優先したい条件によって、どちらが合うかは変わってくると思います。

正社員にこだわらなければ、契約社員や業務委託、週に数日だけの勤務など、選択肢はもう少し広がるようです。

書類選考でなかなか通らないと感じたら

求人に応募しても、なかなか書類選考を通らないこともあります。

幸い自分の場合は書類選考で落ちたことはなかったですが、年代別の書類選考通過率を見ると、50代は他の年代より低くなりやすい傾向があるというデータもあります。

ある転職エージェントが公開しているデータでは、書類選考通過率は20代が28.0%、30代が35.2%、40代が23.1%なのに対し、50代は17.1%だったそうです。

ひとつの転職エージェントの自社データであり、転職市場全体の平均ではない点には注意が必要ですが、傾向としては参考になります。

ただ、同じデータでは、一次面接から内定に至る割合は50代が37.8%と、他の年代よりむしろ高くなっていました。

つまり、書類選考では落ちやすい一方、面接まで進めば経験や人柄が評価されやすいとも言えそうです。

内定1件を得るまでに必要な応募数の目安として15件前後という数字も紹介されていましたが、これも職種や経験によって大きく変わると思います。

何社か落ちたくらいで諦めず、数をこなしながら面接の機会を増やしていくことが大事なのかなと、振り返って感じています。

50代は書類選考通過率が17.1%と低い反面、一次面接から内定に至る割合は37.8%と他年代より高くなる傾向を示したグラフのスライド。

年収はどのくらい下がるものなのか

給料が下がることは覚悟していましたが、実際どのくらい下がる人が多いのか、気になる人もいると思います。

厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」によると、転職した人全体では、前職より賃金が増えた人が40.5%、減った人が29.4%、変わらなかった人が28.4%だったそうです。

転職したからといって、必ずしも年収ダウンになるわけではないようです。

ただ、年齢層別に見ると傾向が変わってきます。

50〜54歳では賃金が増えた人が39.0%、減った人が28.2%だったのに対し、55〜59歳になると増えた人が27.4%、減った人が36.6%と、年齢が上がるほど賃金が下がる人の割合が増える傾向があるようです。

賃金の変化 全体 50〜54歳 55〜59歳
増加 40.5% 39.0% 27.4%
変わらない 28.4% 31.7% 33.6%
減少 29.4% 28.2% 36.6%

出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」。数値はあくまで目安で、業種や経験、地域によって個人差があります。

私自身は57歳で再就職したので、この55〜59歳の層に近い状況でした。実際に給料は下がりましたが、データを見ても、この年代では珍しいことではないのかもしれません。

厚生労働省の「雇用動向調査」を基に、55〜59歳では転職によって賃金が「減少」する人の割合が36.6%と最も高くなる傾向を示したデータ表のスライド。

50代後半の転職で特に厳しいと感じたこと

ここまでの経験を踏まえて、50代後半の転職で特に厳しいと感じたポイントを整理します。

年齢の壁

求人を見ていても、年齢を意識しないわけにはいきません。

自分が応募しても採用されるのか、若い人と比べられたらどうなのか、未経験でも受け入れてもらえるのか。そう考えることが多かったです。

実際には50代でも採用される仕事はありますが、選択肢は確実に狭くなると感じました。前職と同じような条件で働くのは、なかなか難しいというのが正直な実感です。

求人票に「年齢不問」と書いてあっても、実際の現場では若い世代が中心という職場も少なくありません。

だからといって応募しないと決めつけるのではなく、実際に応募して、面接で雰囲気を確かめてみることも大事だと感じています。

法律上、年齢だけを理由に採用を断ることは原則認められていません。

それでも実際には、定年までの期間や、年下の上司・新しい仕事の進め方に適応できるかといった点が、間接的にハードルになっている印象がありました。

ちなみに、転職で感じる壁は男女でも少し語られ方が違うようで、男性は前職の役職や年収へのこだわりが、女性はブランクや家庭との両立への不安が、それぞれ課題として語られることが多いそうです。

私自身は男性目線での体験談になりますが、状況は人それぞれだと思います。

給料の低下

早期退職前と同じような収入を期待すると、現実との差にがっかりしてしまいます。特に未経験職種やパート、契約社員になると、給料は下がる可能性が高いです。

私も実際に給料は下がりました。これは仕方ない部分もありますが、生活費とのバランスを考えると、やっぱり不安になる部分です。

退職金や年金の見込み額、住宅ローンの有無など、人によって生活の前提は大きく違います。

給料が下がること自体は仕方ないとしても、どこまでなら下がっても生活できるのか、退職前にざっくりとでも計算しておくと、転職活動中の不安が少し軽くなると思います。

体力面の負担は形を変えてやってくる

体力面の厳しさには、いろいろな形があります。

1社目のように重いものを扱う作業だけがきついわけじゃなく、2社目の夜勤や不規則なシフトのように、生活リズムが乱れることもまた負担になります。

仕事内容だけでなく、勤務時間や生活リズムも含めて考えることが大事だと、2社の経験を通して実感しました。

未経験職種だと選択肢が絞られる

前職では印刷機や大型プリンターのメンテナンス、顧客管理、リプレース提案などをしていましたが、早期退職後の仕事探しでは、その経験をそのまま活かせる仕事ばかりではありませんでした。

年齢を考えると、警備、配送、清掃といった仕事が現実的な選択肢になりやすいと感じています。

50代で未経験の仕事に転職する場合、職種が絞られることは覚悟しておいたほうがいいと思います。

その一方で、これまでの経験が思わぬところで役立つこともあります。

たとえば、営業や顧客対応の経験は交渉力や数字の感覚として、事務の経験は正確な処理やスケジュール管理として、管理職の経験は人材育成や問題解決の力として、形を変えて新しい職場でも使えることがあるようです。

私の場合も、前職で身につけた段取りの組み方や、丁寧な対応を心がける姿勢は、職種が変わっても活かせる部分がありました。

職種そのものは変わっても、これまで培ってきた働き方や考え方は、意外と引き継げるのかもしれません。

50代でも仕事は見つかる、条件を広げて探すための心構え

厳しい現実がある一方で、50代後半の私でも仕事は見つかりました。そのために意識していたことをまとめます。

条件を広げ、こだわりすぎないこと

前職と同じような給料、同じような仕事内容、同じような働き方。それらをすべて求めていたら、仕事はなかなか見つからなかったと思います。

パート勤務も考える、契約社員も考える、未経験職種も考える、勤務時間や職種も広げて見る。そうすることで、応募できる仕事が出てきました。

もちろん、何でもいいというわけではありません。体力的に無理な仕事を選ぶと続きませんし、生活が成り立たないほど給料が低い仕事も難しいです。

でも、条件を絞りすぎると、応募できる仕事がかなり少なくなります。自分にとって譲れない条件と、譲れる条件を分けて考えることが大事だと思います。

私の場合、譲れなかったのは「体力的に長く続けられること」でした。

逆に、給料や仕事内容、前職との関連性については、ある程度は譲ってもいいと考えていました。

何を優先するかは人によって違うと思うので、自分の中で順番をつけておくと、求人選びがぐっと楽になります。

条件を整理するときは、「絶対に譲れない条件」「できれば欲しい条件」「妥協できる条件」の3段階に分けて考えると、頭の中がすっきりしやすいです。

区分 私の場合の例
絶対に譲れない条件 体力的に長く続けられること
できれば欲しい条件 介護と両立しやすい勤務時間
妥協できる条件 給料の額、仕事内容、前職との関連性
「絶対に譲れない条件」「できれば欲しい条件」「妥協できる条件」の3段階で希望条件を仕分け、求人選びの軸を定める方法を説明した図解スライド。

50代の転職で意識したい3つのこと

  • 条件を広げて、応募できる求人の幅を増やす
  • 給料は下がる前提で生活費を見直しておく
  • 体力面は仕事内容だけでなく勤務時間やシフトも含めて考える

給料は下がる前提で生活設計を考える

これまでの経験を活かして高い給料で転職できる人もいると思いますが、50代後半で未経験職種に転職する場合、前職と同じ給料を期待するのは難しいと感じました。

だからこそ、退職後の生活費や固定費を見直すことも大事です。

収入が下がっても生活できるか。年金を受け取り始めるまでの期間をどう過ごすか。このあたりは、転職活動を始める前から考えておいたほうがいいですね。

漠然と「下がったら不安」と感じるより、毎月の固定費を具体的に書き出してみるのもおすすめです。

住宅ローンや家賃、教育費、保険料、老後資金、生活費、親の介護費など、項目ごとに確認しておくと、どこまで給料が下がっても生活できるかが、自分なりに見えてきます。

生活費を見直すときに確認したい項目

  • 住宅ローンや家賃などの固定費
  • 教育費や仕送りなど家族にかかる費用
  • 生命保険・医療保険の保険料
  • 退職金や年金の見込み、貯蓄状況
  • 親の介護や自分の将来にかかる費用

体力面は甘く見ない

50代後半になると、若い頃と同じ感覚では働けません。体を使う仕事はもちろん、夜勤や不規則なシフトも負担になります。

私は1社目で体力的なきつさを、2社目では夜勤やシフト勤務のきつさを感じましたが、どちらも実際に働いてみないと分からない厳しさでした。

仕事を選ぶときは、仕事内容、勤務時間、休み方、通勤時間まで含めて考えたほうがいいと思います。

できれば、面接や見学の段階で、勤務の実態を具体的に聞いておくのもおすすめです。

今振り返ると、求人票の条件面だけを見て判断するのではなく、実際にどんな動き方をする仕事なのか、一日の流れをイメージしてから応募すればよかったと思う場面もあります。

可能であれば、職場見学やお試し勤務のような制度がある求人を選ぶのも、ひとつの手かもしれません。

焦らず、自分に合う働き方を探す

失業保険が終わりそうになると、どうしても焦ります。私もそうでした。無職の不安があると、早く仕事を決めたくなるんですよね。

でも、焦って合わない仕事を選ぶと、長く続かない可能性があります。

もちろん、生活のために早く働く必要がある場合もあると思います。それでも、体力的に続けられるか、生活に合うかは考えたほうがいい。

50代の転職は厳しいですが、焦らず条件を整理しながら探すことが、結果的には近道になるんじゃないかなと感じています。

よく言われるのは、できれば次の仕事が決まってから今の仕事を辞めたほうが安全だ、ということです。

在職中であれば、収入が途切れる不安なく、じっくり比較検討しながら転職活動を進められます。

私の場合は早期退職という形を選んだので、退職してから求職活動をするスタイルになりましたが、これから転職を考える人は、可能であれば今の仕事を続けながら活動を始めるほうが、気持ちの余裕は持ちやすいかもしれません。

また、応募の窓口をハローワークや求人サイトだけに絞らず、転職エージェント、スカウトサービス、知人からの紹介、気になる会社への直接応募など、複数の経路を持っておくのも、選択肢を増やすという意味で有効だと思います。

私自身は主にハローワークと求人サイトを中心に動きましたが、振り返ると、もう少し窓口を広げてもよかったのかもしれません。

まとめ:50代の転職は厳しいが、条件を広げれば道はある

最後に、ここまでお話ししてきた内容を振り返ります。

私も50代後半で2度転職した

私は57歳10ヶ月で早期退職し、その後、50代後半で2度転職しました。

1社目はリネンサプライ・サービス業のパート勤務、2社目は施設警備の契約社員。どちらも未経験の仕事でした。

1社目では給料の低下と体力的なきつさ、仕事内容の単調さを感じ、2社目では体力的には少し楽になった一方で、夜勤やシフト勤務の厳しさを感じました。

50代後半の転職は、やはり簡単ではありません。

50代で転職を考えるあなたへ

私が特に厳しいと感じたのは、年齢の壁、給料の低下、体力面の負担、未経験職種の選択肢の少なさです。前職と同じような条件を求めると、かなり難しいと思います。

でも、条件を広げること、こだわりすぎないこと、体力面をよく考えること。このあたりを意識すれば、50代後半でも働く場所は見つかる可能性があります。

データを見ても、50代は書類選考や年収の面でハードルが上がりやすい一方、面接まで進めば評価されるチャンスは十分にあるようです。

この記事が、50代の転職は厳しいのかと悩んでいるあなたの参考になればうれしいです。

年齢の壁や給料低下の現実を受け入れつつ、条件を広げ、体力面を考慮して焦らず自分に合う働き方を探すという、50代転職の心構えをまとめたスライド。

50代の転職は、若い頃の転職とは別物だと感じています。

それでも、自分の状況に合わせて条件を整理し、焦らず一歩ずつ進めていけば、その人なりの働き方は見つかるはずです。

これから転職活動を始めるあなたが、無理のない形で次の一歩を踏み出せることを願っています。

※ご注意ください

この記事は、筆者自身の実体験や考えをもとに書いています。

記事中で紹介した厚生労働省「令和6年雇用動向調査」や転職エージェントの統計データは、あくまで一般的な傾向を示す目安であり、個々の状況を保証するものではありません。

50代の転職、再就職、求人条件、給料、雇用形態、仕事内容、体力面、介護との両立、失業保険の制度などは、人によって状況が大きく異なります。

正確な情報は最新の公式サイトでご確認ください。

実際に転職を判断する際は、ハローワーク、求人サイト、転職支援サービス、家族、必要に応じて専門機関などにも相談しながら、ご自身の状況に合わせて最終的な判断をしてください。

この記事を書いた人

えいじ

58歳で早期退職し、両親の介護をきっかけに東京から福岡の実家へ戻りました。父母の看取り、単独相続、実家売却、マンション購入、フルリフォーム、失業手当受給、転職を経験。

このブログでは、元サラリーマンの実体験をもとに、50代後半からの人生整理を記録しています。

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